横臥合掌
富永太郎
『横臥合掌』は青空文庫で公開されている富永太郎の短編作品。187文字で、おおよそ5分以内で読むことができます。
文字数 | 5分以内 187文字 |
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書き出し書出 | 病みさらぼへたこの肉身を湿りたるわくら葉に横たへようわがまはりにはすくすくと節の間長き竹が生え冬の夜の黒い疾い風ゆゑに茎は戛々の音を立てる節の間長き竹の茎は我が頭上に黒々と天蓋を捧げ網目なすそのひと葉ひと葉は夜半の白い霜を帯びいとも鋭い葉先をさし延べわが力ない心臓の方をゆびさす。 |
初出 | |
底本 | 富永太郎詩集 |
表記 | 新字旧仮名 |
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