蚊遣り
宮本百合子
『蚊遣り』は青空文庫で公開されている宮本百合子の短編作品。527文字で、おおよそ5分以内で読むことができます。
文字数 | 5分以内 527文字 |
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書き出し書出 | 丘をはさんで点綴するくさぶき屋の低い軒端から、森かげや小川の岸に小さく長閑に立っている百姓小舎のくすぶった破風から晴れた星空に立ちのぼってゆく蚊やりの煙はいかにも遠い昔の大和民族の生活を偲ばせるようで床しいものです。 |
初出 | 「読売新聞」1920(大正9)年8月2日号 |
底本 | 宮本百合子全集 第十七巻 |
表記 | 新字新仮名 |
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