石川啄木と小奴
野口雨情
『石川啄木と小奴』は青空文庫で公開されている野口雨情の短編作品。5,355文字で、おおよそ30分以内で読むことができます。
文字数 | 30分以内 5,355文字 |
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書き出し書出 | 石川啄木が歿(なくな)つてからいまだ二十年かそこらにしかならないのに、石川の伝記が往々誤り伝へられてゐるのは石川のためにも喜ばしいことではない、況んや石川が存生中の知人は今なほ沢山あるにも拘はらず、その伝記がたまたま誤り伝へられてゐるのを考へると、百年とか二百年とかさきの人々の伝記なぞは随分信をおけない杜撰なものであるとも思へば思はれます。 |
初出 | 「週刊朝日」1929(昭和4)年12月8日号 |
底本 | 定本 野口雨情 第六巻 |
表記 | 新字旧仮名 |
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