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大菩薩峠04 三輪の神杉の巻

中里介山

『大菩薩峠』は青空文庫で公開されている中里介山の長編作品。56,498文字で、おおよそ1時間〜で読むことができます。
文字数
1時間〜
56,498文字
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書出

大和の国、三輪の町の大鳥居の向って右の方の、日の光を嫌って蔭をのみ選って歩いた一人の女が、それから一町ほど行って「薬屋」という看板をかけた大きな宿屋の路地口を、物に追われたように駈けこんで姿をかくします。

初出「都新聞」1915(大正4)年 4月7日~6月11日
底本大菩薩峠1
表記
新字新仮名
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