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春の筑波山

大町桂月

『春の筑波山』は青空文庫で公開されている大町桂月の短編作品。4,215文字で、おおよそ30分以内で読むことができます。
文字数
30分以内
4,215文字
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書出

追羽子をつくばの山に上らむと思ひたちしは、明治二十四年の夏、富士山にのぼりし時の事なるが、荏苒たる歳月、つくばねの名に負ひて、ひい、ふう、みい、よ、いつ、六歳を數へ來て、都は春の風吹き、山色翠を添ふる今日この頃、少閑を得て、遂に程に上る。

初出
底本桂月全集 第二卷 紀行一
表記
旧字旧仮名
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