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新秋の記

木下夕爾

『新秋の記』は青空文庫で公開されている木下夕爾の短編作品。171文字で、おおよそ5分以内で読むことができます。
文字数
5分以内
171文字
人気
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書出

台所の片隅から吹いてくる あの風ももう秋だ 白い皿の 新豆腐のようにおどろきやすいこころよ 裏の林にきて しばらく夕焼をながめている 川瀬の音 秋風の音 子どものために わくら葉ひろつてふところにする わくら葉にも美しい夕焼がある もう走り穂がかぞえられ みちばたにこぼれ生えの刀豆も 青い莢を垂れている 一列にうす紅い実がならんでいる

初出
底本日本の詩歌 26 近代詩集
表記
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