面
富田常雄
『面』は青空文庫で公開されている富田常雄の短編作品。8,852文字で、おおよそ30分以内で読むことができます。
文字数 | 30分以内 8,852文字 |
人気 | 0PV |
書き出し書出 | 巣鴨の拘置所から、戦犯容疑者としての嫌疑が晴れて釈放されたわしが、久しぶりに大磯の「圓月荘」の扁額をかけた萱門の戸摺石の上に立った時、最初に、耳ばかりでなく、体全体に響き渡る様に聞えたのは波の音であった。 |
初出 | 「小説新潮」新潮社、1948(昭和23)年5月号 |
底本 | 消えた受賞作 直木賞編 |
表記 | 新字新仮名 |
※「人気」は青空文庫の過去10年分のアクセスランキングを集計した累計アクセス数から算出しています。