山の歓喜
河井酔茗
『山の歓喜』は青空文庫で公開されている河井酔茗の短編作品。232文字で、おおよそ5分以内で読むことができます。
文字数 | 5分以内 232文字 |
人気 | 0PV |
書き出し書出 | あらゆる山が歓んでゐるあらゆる山が語つてゐるあらゆる山が足ぶみして舞ふ、躍るあちらむく山とこちらむく山と合つたり離れたり出てくる山とかくれる山と低くなり高くなり家族のやうに親しい山と他人のやうに疎い山と遠くなり近くなりあらゆる山が山の日に歓喜し山の愛にうなづき今や生のかがやきは空いつぱいにひろがつてゐる。 |
初出 | 「酔茗詩集」アルス、1922(大正11)年 |
底本 | ふるさと文学館 第三三巻 【大阪Ⅱ】 |
表記 | 新字旧仮名 |
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