堺へ帰らう
河井酔茗
『堺へ帰らう』は青空文庫で公開されている河井酔茗の短編作品。277文字で、おおよそ5分以内で読むことができます。
文字数 | 5分以内 277文字 |
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書き出し書出 | 「堺へいなう、堺へいなう」深夜、安土城の庭から奥の寝室に聞えてくる声移し植ゑたばかりの妙国寺の蘇鉄毎夜のやうに言ふ信長は手討にしなかつた「あの蘇鉄を堺へ帰してやれ」話のついでに――「晶子さんあなたは堺へ帰りたいと思ひませんか」「いいえよく出てきたと思ひます」堺は古い街だ古い街から新しい人が生れた晶子さんは、また黙つて堺へ帰つてゐ... |
初出 | 「明星」1949(昭和24)年10月 |
底本 | ふるさと文学館 第三三巻 【大阪Ⅱ】 |
表記 | 新字旧仮名 |
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