堺へ帰らう
河井酔茗
『堺へ帰らう』は青空文庫で公開されている河井酔茗の短編作品。208文字で、おおよそ5分以内で読むことができます。
| 文字数 | 5分以内 208文字 |
| 人気 | 264PV |
| 書き出し書出 | 「堺へいなう、堺へいなう」 深夜、安土城の庭から 奥の寝室に聞えてくる声 移し植ゑたばかりの 妙国寺の蘇鉄 毎夜のやうに言ふ 信長は手討にしなかつた 「あの蘇鉄を 堺へ帰してやれ」 話のついでに―― 「晶子さん あなたは堺へ帰りたいと思ひませんか」 「いいえ よく出てきたと思ひます」 堺は古い街だ 古い街から 新しい人が生れた 晶子さんは、また 黙つて堺へ帰つてゐる 蘇鉄よ 私も、もう |
| 初出 | 「明星」1949(昭和24)年10月 |
| 底本 | ふるさと文学館 第三三巻 【大阪Ⅱ】 |
| 表記 |
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