海よ
三好達治
『海よ』は青空文庫で公開されている三好達治の短編作品。463文字で、おおよそ5分以内で読むことができます。
| 文字数 | 5分以内 463文字 |
| 人気 | 887PV |
| 書き出し書出 | 門を閉ぢよ 心を開け…… それで私は 表を閉めて 裏の垣根を越えてきた 蜜柑畠の間を拔けて 海よ お前の渚に かうして私は一人できた ああ陽炎のもえる初夏の小徑 眩めく砂の上で 海よ 私は何を考へよう 思出のやうにうすぐもつて 藍鼠色にぼんやりした 遙かなお前の水平線 私はお前に向きあつて 私は世間に背中を向ける 門を閉ぢよ 心を開け…… それで私は表を閉めて 裏の垣根を越えてきた 海よ お前の渚 |
| 初出 | 「婦人公論」1939(昭和14)年8月 |
| 底本 | 三好達治全集第一卷 |
| 表記 |
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