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かつてわが悲しみは

三好達治

『かつてわが悲しみは』は青空文庫で公開されている三好達治の短編作品。314文字で、おおよそ5分以内で読むことができます。
文字数
5分以内
314文字
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書出

かつてわが悲しみは かの丘のほとりにいこへり かつてわが悲しみは かの丘のほとりにいこへり 五月またみどりはふかく 見よ かなたに白き鳥のとぶあり おのが身ははやく老いしか この日また何にいそぐや あてどなき旅のひと日の 夕ぐれの汽車のまどべに かの丘はしづかに來り かの丘は來りぬかづく 見よかしこに なつかしきかの細路は 木の間をいゆきめぐりたり 見よかしこに なつかしきかの細路は 木

初出「朝日新聞」1940(昭和15)年5月6日
底本三好達治全集第一卷
表記
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