ブンゴウサーチ

世はさながらに

三好達治

『世はさながらに』は青空文庫で公開されている三好達治の短編作品。285文字で、おおよそ5分以内で読むことができます。
文字数
5分以内
285文字
人気
241PV
書出

月やあらぬ春やむかしの春ならぬわが身ひとつはもとの身にして    業平 かなたなる海にむかひて かしらあげさへづる鳥は こぞの春この木の枝に きて啼きし青鵐のとりか かぐはしきこのくれなゐの 梅の花さけるしたかげ これやこのこぞの長椅子 古りしままなほくちずして こぞありしほとりに咲ける はしきやしたんぽぽの花 宿をでてもの思ひつつ ゆくりなくわが來しをかべ あづさゆみ春の日ざ

初出「婦人公論」1940(昭和15)年4月
底本三好達治全集第一卷
表記
※「人気」は青空文庫の過去10年分のアクセスランキングを集計した累計アクセス数から算出しています。