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『春の岬』序詩

三好達治

『『春の岬』序詩』は青空文庫で公開されている三好達治の短編作品。672文字で、おおよそ5分以内で読むことができます。
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672文字
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書出

わが古きまづしきうたのたぐひここにとり集へてひと卷のふみをばなしつ、名づけて春の岬といふ、ふみのはじめに感をしるして序を添へよとは人の命ずるところなり、あな蛇足をしひたまふものかな、よしやつたなかるともわがうたのかずかずうちかへしわが感をのべたるものを、とてその夜わびしらに率然とおのれつぶやけるつぶやきわが若き十とせあまりのとしつきのいつしかにはやすぎゆきてあとこそなけれそこばくのうたはのこりつそのなかばいまここにあり...

初出「春の岬」創元選書、創元社、1939(昭和14)年4月
底本三好達治全集第一卷
表記
旧字旧仮名
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