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港に沈んだ鉄片の希望

仲村渠

『港に沈んだ鉄片の希望』は青空文庫で公開されている仲村渠の短編作品。467文字で、おおよそ5分以内で読むことができます。
文字数
5分以内
467文字
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書出

浚渫船はいづこの海を浚つてゐるのだらう 鉄片は沈んで沈んで港の底 眇の眸を覗かせるよ ああ気なげな空想を抱いてゐるぞ ねそべつた比目魚が吐きだす泡にぶらさがり ゆらゆら海面に昇つてゆく鉄片の願望よ おをい! 海上遠く、青空映す友だちよ 針魚よりも鋭い腰の短剣め! あいつの主人はランチを飛ばして海軍大尉の美男子だ 浮標めの自由な展望よ あいつは海と空の骰子だ あいつは燈台の横腹にさしこむ朝日の第一線

初出
底本沖縄文学全集 第1巻 詩Ⅰ
表記
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