幻燈《幼な日の思ひ出のために》
森川義信
『幻燈』は青空文庫で公開されている森川義信の短編作品。201文字で、おおよそ5分以内で読むことができます。
| 文字数 | 5分以内 201文字 |
| 人気 | 259PV |
| 書き出し書出 | せるろいどのやうにふるへる むかしむかしのお姫さまよ 童話の向ふから童話のやうに掌をあげて 黒びらうどの青い喪服がよく似合ふ あれ あれ 木馬もお通りなさる がた がた 首をゆさぶり はげ落ちた灰色の眼で何を見つめるのやら みんなみんな蒼白いせるろいどの向ふよ みんなみんな幻燈の様に通りすぎた昔よ 黒びらうどのお姫さまよ はげ落ちて歩けない木馬よ 幻燈の後に残されたわたしよ 一枚の絵のないふいるむ |
| 初出 | |
| 底本 | 増補 森川義信詩集 |
| 表記 |
※「人気」は青空文庫の過去10年分のアクセスランキングを集計した累計アクセス数から算出しています。

