壁
森川義信
『壁』は青空文庫で公開されている森川義信の短編作品。409文字で、おおよそ5分以内で読むことができます。
| 文字数 | 5分以内 409文字 |
| 人気 | 484PV |
| 書き出し書出 | 扉や窓を濡し 支柱や車輪を濡し 出ていつた音よ 仄かな調和のどこにも 響はすでに帰らない 色彩はなく 無表情の翳がうかび しづかな匂ひがひろがり 脱落するシヤツのあとには あやまちのごとく風が立つた 柱廊はひきつり 手すりはくづれ 静止した平面は 静止した曲面とともに いちぢるしく暮れた きびしく遅速をかぞへる 時差のそとに 屹立する実体もまた ひとつの影像である 壊れた通路を水がながれ 扉や支柱 |
| 初出 | 「る・ばる 廿二輯」1940(昭和15)年4月30日 |
| 底本 | 増補 森川義信詩集 |
| 表記 |
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