あるるかんの死
森川義信
『あるるかんの死』は青空文庫で公開されている森川義信の短編作品。239文字で、おおよそ5分以内で読むことができます。
| 文字数 | 5分以内 239文字 |
| 人気 | 773PV |
| 書き出し書出 | 眠れ やはらかに青む化粧鏡のまへで もはやおまへのために鼓動する音はなく あの帽子の尖塔もしぼみ 煌めく七色の床は消えた 哀しく魂の溶けてゆくなかでは とび歩く軽い足どりも 不意に身をひるがへすこともあるまい にじんだ頬紅のほとりから血のいろが失せて 疲れのやうに羞んだまま おまへは何も語らない あるるかんよ 空しい喝采を想ひださぬがいい いつまでも耳や肩にのこるものが あつただらうか 眠るがいい |
| 初出 | 「詩集」1941(昭和16)年7月 |
| 底本 | 増補 森川義信詩集 |
| 表記 |
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