みんな悲しげにそう思う
倉橋潤一郎
『みんな悲しげにそう思う』は青空文庫で公開されている倉橋潤一郎の短編作品。411文字で、おおよそ5分以内で読むことができます。
| 文字数 | 5分以内 411文字 |
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| 書き出し書出 | 胡瓜つくってもいい トマトつくってもいい 南瓜も西瓜も茄子も 高い肥料代や小作米にくわれる 二番稲をつくるより 野菜をつくって市へだすのが なんぼいいかも知れない 山の向うの村から はこんで来るリヤカーの群をみると みんな悲しげにそう思う 今朝も おっかあ達は ここ 町の入口で がやがやとかけひきに余念がない 家の側を流れる溝で 夜になって 月にぬれて 野菜や果物を洗ってみたい 自分で手入れて |
| 初出 | 「車輪」1936(昭和11)年9月号 |
| 底本 | 日本プロレタリア文学集・39 プロレタリア詩集(二) |
| 表記 |
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