みんな悲しげにそう思う
倉橋潤一郎
『みんな悲しげにそう思う』は青空文庫で公開されている倉橋潤一郎の短編作品。512文字で、おおよそ5分以内で読むことができます。
文字数 | 5分以内 512文字 |
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書き出し書出 | 胡瓜つくってもいいトマトつくってもいい南瓜も西瓜も茄子も高い肥料代や小作米にくわれる二番稲をつくるより野菜をつくって市へだすのがなんぼいいかも知れない山の向うの村からはこんで来るリヤカーの群をみるとみんな悲しげにそう思う今朝もおっかあ達はここ町の入口でがやがやとかけひきに余念がない家の側を流れる溝で夜になって月にぬれて野菜や果物を洗ってみたい自分で... |
初出 | 「車輪」1936(昭和11)年9月号 |
底本 | 日本プロレタリア文学集・39 プロレタリア詩集(二) |
表記 | 新字新仮名 |
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