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身体検査日

倉橋潤一郎

『身体検査日』は青空文庫で公開されている倉橋潤一郎の短編作品。513文字で、おおよそ5分以内で読むことができます。
文字数
5分以内
513文字
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書出

その日 学校では不安なざわめきが感ぜられ 私はいくつかのあわれなささやきに耳をいためた つと立ち寄り じっとその子の瞳をみていると うちしずみものかなしいうったえるような色を浮べて じっとみかえす お前もか! お前もか! 私は うったえる瞳の奥にひろがる貧しい生活を思い浮べ 黙って生きてゆかねばならない 曇った運命をかなしんだ 先生! 蓄膿病ってなおるでしょうか? 淋巴腺、アデノイド、扁桃腺

初出「詩人」1936(昭和11)年10月号
底本日本プロレタリア文学集・39 プロレタリア詩集(二)
表記
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