身体検査日
倉橋潤一郎
『身体検査日』は青空文庫で公開されている倉橋潤一郎の短編作品。629文字で、おおよそ5分以内で読むことができます。
文字数 | 5分以内 629文字 |
人気 | 0PV |
書き出し書出 | その日学校では不安なざわめきが感ぜられ私はいくつかのあわれなささやきに耳をいためたつと立ち寄りじっとその子の瞳をみているとうちしずみものかなしいうったえるような色を浮べてじっとみかえすお前もか!お前もか!私はうったえる瞳の奥にひろがる貧しい生活を思い浮べ黙って生きてゆかねばならない曇った運命をかなしんだ先生!蓄膿病ってなおるでしょうか?淋巴腺、アデノイド、扁桃... |
初出 | 「詩人」1936(昭和11)年10月号 |
底本 | 日本プロレタリア文学集・39 プロレタリア詩集(二) |
表記 | 新字新仮名 |
※「人気」は青空文庫の過去10年分のアクセスランキングを集計した累計アクセス数から算出しています。