身体検査日
倉橋潤一郎
『身体検査日』は青空文庫で公開されている倉橋潤一郎の短編作品。513文字で、おおよそ5分以内で読むことができます。
| 文字数 | 5分以内 513文字 |
| 人気 | 237PV |
| 書き出し書出 | その日 学校では不安なざわめきが感ぜられ 私はいくつかのあわれなささやきに耳をいためた つと立ち寄り じっとその子の瞳をみていると うちしずみものかなしいうったえるような色を浮べて じっとみかえす お前もか! お前もか! 私は うったえる瞳の奥にひろがる貧しい生活を思い浮べ 黙って生きてゆかねばならない 曇った運命をかなしんだ 先生! 蓄膿病ってなおるでしょうか? 淋巴腺、アデノイド、扁桃腺 |
| 初出 | 「詩人」1936(昭和11)年10月号 |
| 底本 | 日本プロレタリア文学集・39 プロレタリア詩集(二) |
| 表記 |
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