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拡大されゆく国道前線

広海大治

『拡大されゆく国道前線』は青空文庫で公開されている広海大治の短編作品。827文字で、おおよそ5分以内で読むことができます。
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5分以内
827文字
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書出

(1) 視野一面 連る山脈の彼方に 朝やけの赤い太陽―― ペダルを力一杯 地下足袋で踏んづけて 工事場へ走る俺達 爽涼たる朝霧の中に 曲りくねった山峡の白い路 杉と雑木と 山の背の彼方に 見えては かくれ かくれては現われる相棒の姿 俺は呼びかける ――おうい待てよう ――ほーい 山萩の垂れ下った曲路の向う側に あいつの自転車は消えて ベルの音とこだまだけが深い谷間に残る ――早う来んと歩が切

初出「文学案内」1935(昭和10)年11月号
底本日本プロレタリア文学集・39 プロレタリア詩集(二)
表記
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