四月の夜

中野鈴子

『四月の夜』は青空文庫で公開されている中野鈴子の短編作品。296文字で、おおよそ5分以内で読むことができます。

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5分以内296文字
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書き出し

油気を食べてはいけない アルコールはなめてもいけない つかれることはいけない あんまり話もつづけられない あんまり本もよみつづけられない 手紙を書くことは 返事を要求することになるので手紙も書けない それで 郵便もこない 役場の税金 村の盛金 寄附の金らは 一反の田圃から五俵の純益あるものとして割り出されている 田圃一反から 米七俵実る 雇人の賃金一反につき 米二俵半 肥料代一反につき 米

初出「詩学 第十二巻第八号」1957(昭和32)年7月30日
底本中野鈴子全詩集
表記
新字新仮名