今日はよく晴れ上がって
中野鈴子
『今日はよく晴れ上がって』は青空文庫で公開されている中野鈴子の短編作品。701文字で、おおよそ5分以内で読むことができます。
| 文字数 | 5分以内 701文字 |
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| 書き出し書出 | 今日はよく晴れ上がって 村じゅうの苗代に種がまかれた 鍬では切れない土のかたまり 切り株の切れ端を深く埋める 手で埋めて撫でてゆく きれいに水をはって消毒した種をまく 雨のふらない風の吹かない晴れた日にまく わたしは外へ立ちながら苗代の人だかりの方をながめていた いろりの場所ほども耕されたらと笑われながら田圃に入り 足りないところは田圃を売り 病気の母を放っておき 湯もわかさず 破れた傘もそのま |
| 初出 | 「ゆきのした 第十七号」1956(昭和31)年8月 |
| 底本 | 中野鈴子全詩集 |
| 表記 |
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