母の手紙
中野鈴子
『母の手紙』は青空文庫で公開されている中野鈴子の短編作品。1,030文字で、おおよそ5分以内で読むことができます。
| 文字数 | 5分以内 1,030文字 |
| 人気 | 606PV |
| 書き出し書出 | 幸助 けさ 手紙をうけとった やっぱり達者でいてくれたか わたしは思わず手紙をおしいただいただ もしやこの暑さでやられてでもいるのではないかと心配していたに 牢やの中はどんなに暑いじゃろうねい そここそ地獄じゃもの 夏は出来るだけ暑いように冬はなるべく 寒いように仕掛けてあるんじゃろうさかいね コンクリで囲うた窓一つない箱みたいな建て物じゃと言うでないか ようく 障りなくいてくれた 苦労ばかりか |
| 初出 | 「ナップ 第一巻第四号」戦旗社、1930(昭和5)年12月13日 |
| 底本 | 中野鈴子全詩集 |
| 表記 |
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