母の手紙
中野鈴子
『母の手紙』は青空文庫で公開されている中野鈴子の短編作品。1,228文字で、おおよそ5分以内で読むことができます。
文字数 | 5分以内 1,228文字 |
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書き出し書出 | 幸助けさ手紙をうけとったやっぱり達者でいてくれたかわたしは思わず手紙をおしいただいただもしやこの暑さでやられてでもいるのではないかと心配していたに牢やの中はどんなに暑いじゃろうねいそここそ地獄じゃもの夏は出来るだけ暑いように冬はなるべく寒いように仕掛けてあるんじゃろうさかいねコンクリで囲うた窓一つない箱みたいな建て物じゃと言うでないかようく障りなくいてくれた苦労ばかりかけてきたお母さんに... |
初出 | 「ナップ 第一巻第四号」戦旗社、1930(昭和5)年12月13日 |
底本 | 中野鈴子全詩集 |
表記 | 新字新仮名 |
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