小林多喜二のお母さん
中野鈴子
『小林多喜二のお母さん』は青空文庫で公開されている中野鈴子の短編作品。1,692文字で、おおよそ5分以内で読むことができます。
文字数 | 5分以内 1,692文字 |
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書き出し書出 | 小林多喜二のお母さんあなたの長男である多喜二さんが死なれてから十九年の日が流れていますそしてあなたは八十才になられましたこの十九年の年月はお母さんにとってどのようなものでありましたでしょう戦争が敗けて日本共産党の人たちが赤い旗をかかげて刑務所から出てきた時あなたの喜びとかなしみはどんなでありましたでしょうその人たちが子供も育っている家庭を形作っているのをながめられたときのあなたの気持... |
初出 | 「ゆきのした 第四号」1952(昭和27)年5月1日 |
底本 | 中野鈴子全詩集 |
表記 | 新字新仮名 |
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