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河の上の職場

大江鉄麿

『河の上の職場』は青空文庫で公開されている大江鉄麿の短編作品。634文字で、おおよそ5分以内で読むことができます。
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5分以内
634文字
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書出

黒い水面が時々石炭の切れ口のように、ギラギラと河波の照りかえし、中ひざまでせきとめられ、八本のミキサコンクリトがけの鉄骨に、歯をむきだし、カプリと、背筋をひきちぎる音波をうって、揺れてゆく河――脳味噌をぶち砕くような、のたうつ肚の底までピリピリと震動さす響。

初出「文学案内」1935(昭和10)年12月号
底本日本プロレタリア文学集・39 プロレタリア詩集(二)
表記
新字新仮名
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