農村から――失業反対――
榎南謙一
『農村から』は青空文庫で公開されている榎南謙一の短編作品。1,143文字で、おおよそ5分以内で読むことができます。
文字数 | 5分以内 1,143文字 |
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書き出し書出 | ――よう戻って来た娘の手を握りながら両親は娘一人ふえたこれからの生活を考える正月だと言って餅を鱈腹食うて寝ては居れなかった地主の塀からきこえる景気のいい餅搗きの音に餓鬼どもは咽喉をグウグウいわせて駄々をこねたお父うが鍬をかついで裏口からコッソリ出かけようとしたときお母あはどう言って泣いたか――三ヵ日にようもまあ、仕事をするだフウが悪うて………米の有り余る豊年に百姓の納屋はがら... |
初出 | 「プロレタリア詩」1931(昭和6)年4月号 |
底本 | 日本プロレタリア文学集・39 プロレタリア詩集(二) |
表記 | 新字新仮名 |
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