農村から――失業反対――
榎南謙一
『農村から』は青空文庫で公開されている榎南謙一の短編作品。935文字で、おおよそ5分以内で読むことができます。
| 文字数 | 5分以内 935文字 |
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| 書き出し書出 | ――よう戻って来た 娘の手を握りながら 両親は娘一人ふえたこれからの生活を考える 正月だと言って 餅を鱈腹食うて寝ては居れなかった 地主の塀からきこえる 景気のいい餅搗きの音に 餓鬼どもは咽喉をグウグウいわせて駄々をこねた お父うが鍬をかついで 裏口からコッソリ出かけようとしたとき お母あはどう言って泣いたか ――三ヵ日にようもまあ、仕事をするだ フウが悪うて……… 米の有り余る豊年に 百姓の納 |
| 初出 | 「プロレタリア詩」1931(昭和6)年4月号 |
| 底本 | 日本プロレタリア文学集・39 プロレタリア詩集(二) |
| 表記 |
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