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炭坑長屋物語

猪狩満直

『炭坑長屋物語』は青空文庫で公開されている猪狩満直の短編作品。1,992文字で、おおよそ5分以内で読むことができます。
文字数
5分以内
1,992文字
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書出

北海道の樺太 「北海道のカラフト」 みんな、そこの長屋をそう呼んでいた、 谷間に並べ建てられたカラフト長屋、一日中ろくすっぽ陽があたらず、 どっちり雪の積んでいる屋根から、 煙突が線香を並べたように突き出ていた、 俺は時々自分の入口を間違い、他家の戸口を開けた、 屋根の煙突の何本目、そいつを数えて這入るのが一番完全であった 「来年の四月頃になれば陽があたりますよ」 古くから此処の長屋に住んでいる

初出「北緯五十度詩集」北緯五十度社、1931(昭和6)年11月
底本日本プロレタリア文学集・39 プロレタリア詩集(二)
表記
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