〔花園から月かげが〕
桜間中庸
『〔花園から月かげが〕』は青空文庫で公開されている桜間中庸の短編作品。174文字で、おおよそ5分以内で読むことができます。
文字数 | 5分以内 174文字 |
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書き出し書出 | 花園から月かげが帷をほのかな紫にけぶらせてマダムの室を訪れるとき絢爛な裝釘を衣た私の詩集はその腕の中で指輪の役をするだらう詩集から私は生れ出る花園を月影にくたくたにぬれながらタキシードの詩人はマダムの幻想にそつと近づく詩集は私が生んだもの私は詩集から生れる。 |
初出 | |
底本 | 日光浴室 櫻間中庸遺稿集 |
表記 | 旧字旧仮名 |
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