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脳の中の麗人

海野十三

『脳の中の麗人』は青空文庫で公開されている海野十三の中編作品。14,041文字で、おおよそ60分以内で読むことができます。
文字数
60分以内
14,041文字
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書出

奇異の患者 「ねえ、博士。宮川さんは、いよいよ明日、退院させるのでございますか」 「そうだ、明日退院だ。それがどうかしたというのかね、婦長」 「あんな状態で、退院させてもいいものでございましょうかしら」 「どうも仕方がないさ。いつまで病院にいても、おなじことだよ。とにかく傷も癒ったし、元気もついたし、それにあのとおり退院したがって暴れたりするくらいだから、退院させてやった方がいいと思う」 「そ

初出「日の出」1939(昭和14)年8月号
底本海野十三全集 第7巻 地球要塞
表記
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