出征
槙村浩
『出征』は青空文庫で公開されている槙村浩の短編作品。1,929文字で、おおよそ5分以内で読むことができます。
| 文字数 | 5分以内 1,929文字 |
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| 書き出し書出 | 今宵電車は進行を止め、バスは傾いたまゝ動かうともせぬ 沿道の両側は雪崩れうつ群衆、提灯と小旗は濤のように蜒り 歓呼の声が怒濤のように跳ね返るなかをおれたちは次々にアーチを潜り、舗道を踏んで いま駅前の広場に急ぐ おゝ、不思議ではないか かくも万歳の声がおれたちを包み おれたちの旅が かくも民衆の怒雷の歓呼に送られるとは! 春の街は人いきれにむれ返り 銃を持つ手に熱気さへ伝はる 火の海のやうな市 |
| 初出 | 「赤い銃火」1932(昭和7年)年4月 |
| 底本 | 槇村浩詩集 |
| 表記 |
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