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訪西行庵記

島崎藤村

『訪西行庵記』は青空文庫で公開されている島崎藤村の短編作品。1,245文字で、おおよそ5分以内で読むことができます。
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5分以内
1,245文字
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書出

はらからと袂を分ち、むつましきかぎりに別れをつげて、たゞ/\ものくるはしき一筋にうかれそめ、難波西海のあたりをさまよふこと二月あまり、菅笠の破れたるをいたゞき、身には合羽のふりたるを着し、おもくるしき旅の調度ども前後に背負ひたるさま、まことに怪しき姿して、ことし三月十四日吉野山西行庵に上人の木像を驚かす。

初出「默歩七十年」聖文閣、1938(昭和13)年10月12日
底本藤村全集第十六卷
表記
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