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死体の匂い

田中貢太郎

『死体の匂い』は青空文庫で公開されている田中貢太郎の短編作品。9,998文字で、おおよそ30分以内で読むことができます。
文字数
30分以内
9,998文字
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書出

大正十二年九月一日、天柱拆(さ)け地維欠くとも言うべき一大凶変が突如として起り、首都東京を中心に、横浜、横須賀の隣接都市をはじめ、武相豆房総、数箇国の町村に跨がって、十万不冥の死者を出した災変を面のあたり見せられて、何人か茫然自失しないものがあるだろうか。

初出
底本貢太郎見聞録
表記
新字新仮名
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