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閑天地

石川啄木

『閑天地』は青空文庫で公開されている石川啄木の長編作品。24,530文字で、おおよそ1時間〜で読むことができます。
文字数
1時間〜
24,530文字
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書出

(一) (「閑天地」は実に閑天地なり。野※の※雲[#「轍」の「車」に代えて「木」、U+3BD9、55-上-3]に舞ひ、黄牛の草に眠るが如し。又春光野に流れて鳥初めて歌ひ、暮風清蔭に湧いて蜩の声を作すが如し。未だ許さず、生きんが為めにのみ生き、行かんがためにのみ行くが如き人の、この悠々の世界に入るを。啄木、永く都塵に埋もれて、旦暮身世の怱忙に追はれ、意ならずして故郷の風色にそむくうちに、身は塵臭に

初出「岩手日報」1905(明治38)年6月9日~11日、13日~17日、20日~25日、27日~30日、7月6日、7日、18日
底本石川啄木全集 第四巻 評論・感想
表記
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