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北海の夜

今野大力

『北海の夜』は青空文庫で公開されている今野大力の短編作品。313文字で、おおよそ5分以内で読むことができます。
文字数
5分以内
313文字
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書出

1 旗がしきりにゆれている ハタハタと、又ハタハタと 時には風が吹いて来て ゴトンと音を立ててゆく 外はほんとに暗いのだ 自分よ、或る夜の事を思い出せ そしてぞうっと身ぶるえせ 今夜の雪は青白い すごい黒さが沁みている 2 海の妖婆が踊るよな 暗い恐ろしい夜となる 日本海と太平洋の沖の方に 何か変りはないだろうか。

初出「白楡 第二十五号」1923(大正12)年8月
底本今野大力作品集
表記
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