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夕ぐれの明るさに憶う

今野大力

『夕ぐれの明るさに憶う』は青空文庫で公開されている今野大力の短編作品。790文字で、おおよそ5分以内で読むことができます。
文字数
5分以内
790文字
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書出

夕ぐれのあかるさパッと室一杯にあふれて十六燭の電灯のあかるさなど小さくすぼんでいるようなこころよい明るさ忽ちに薄暗くなるこの時刻にこれは又何といい明るさだカーテンをすっかりとり払い硝子窓を通してもかまわないあの明るい空を眺めようあの空あの色何がこんなにうれしいのかもう三年越しの病人がこしらえたような感激を求めているのだろうかそうではない、たしかに、空が広いのだ、...

初出
底本今野大力作品集
表記
新字新仮名
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