飢えたる百姓達
今野大力
『飢えたる百姓達』は青空文庫で公開されている今野大力の短編作品。1,672文字で、おおよそ5分以内で読むことができます。
| 文字数 | 5分以内 1,672文字 |
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| 書き出し書出 | 稲の穂先へ米が幾粒実ったとても それが生活への打撃の少ないものはいい 一粒の種から一粒の穂先が首を天上へ―― 野は早くも荒涼 寒冷に夜はあける 稲ハセは痩せて鳥の飢えたる鳴き声に 不吉な暗示を、 百姓達は ああ どうしようもない 組合もない いや増しに来る寒さは吹雪となって腿引の破れへ首を釣り 穀物の尠い土地に雑草の種は蒔かれる。 |
| 初出 | 「文芸戦線」1930(昭和5)年1月号 |
| 底本 | 今野大力作品集 |
| 表記 |
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