夢と幻を見る家
今野大力
『夢と幻を見る家』は青空文庫で公開されている今野大力の短編作品。313文字で、おおよそ5分以内で読むことができます。
文字数 | 5分以内 313文字 |
人気 | 0PV |
書き出し書出 | 寝室とも書斎とも名附け難い私の室ここで私は私の好きな事をする私の家は小さな家である北国のヌタプカムシペ山脈の畔である上川平野の隅であるチュウベツを言うアイヌ人種が五十年の昔鹿を追い熊を追い狐を追った処である今まだ太古の伝説鮮やかなる殖民地の一小邑である私はここに住んでいるそして小さな安らかな新しい材木の香のする家に父母があたえた、ささやかな幸福をひたぶるに恋してゆっくりと味わ... |
初出 | 「詩と人生」1924(大正13)年7月 |
底本 | 今野大力作品集 |
表記 | 新字新仮名 |
※「人気」は青空文庫の過去10年分のアクセスランキングを集計した累計アクセス数から算出しています。