ある時
今野大力
『ある時』は青空文庫で公開されている今野大力の短編作品。239文字で、おおよそ5分以内で読むことができます。
文字数 | 5分以内 239文字 |
人気 | 0PV |
書き出し書出 | 「未曾有のキキン」「大水害」「餓死の年」遠いほんとうに遠い父と息子の住んで居る土地は時代をとりちがえて生きて居るようにほんとうに遠い手紙の封筒はほご紙を飯粒のりでこさえておくる切手はどこかのすみからさがして来たようにすすけてしわくちゃだ父と息子のたよりは三銭の切手もめったに送らない父は「死んでしまおうか」と訴えてくる白髪のお母よ丈夫で居てくれ小さい弟妹よ、丈夫に育ってくれ。 |
初出 | |
底本 | 今野大力作品集 |
表記 | 新字新仮名 |
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