百姓仁平
今野大力
『百姓仁平』は青空文庫で公開されている今野大力の短編作品。861文字で、おおよそ5分以内で読むことができます。
文字数 | 5分以内 861文字 |
人気 | 0PV |
書き出し書出 | 何つう病気だか知らねいが、俺家のたけ子奴病気だどって帰って来た何でも片足だけは血が通わねえんだってそしてくさりこんでさうみが出てうみが出て、血の通うところまでぶった切って生れにもない片輪になりやがって二十一の働き盛り嫁盛りに何つうこった俺あ口惜しくて涙も出ねいたけ子の野郎奴はロクすっぽ金も持たずにおんだされて来やがったどうすべかいい考えもありやしねいああ俺は口惜しくてなんねい。 |
初出 | 「文芸戦線」1930(昭和5)年5月号 |
底本 | 日本プロレタリア文学集・39 プロレタリア詩集(二) |
表記 | 新字新仮名 |
※「人気」は青空文庫の過去10年分のアクセスランキングを集計した累計アクセス数から算出しています。