凍土を噛む
今野大力
『凍土を噛む』は青空文庫で公開されている今野大力の短編作品。763文字で、おおよそ5分以内で読むことができます。
文字数 | 5分以内 763文字 |
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書き出し書出 | 土に噛りついても故国は遠い負いつ負われつおれもおまえも負傷した兵士おまえが先かおれが先かおれもおまえも知らないおれたちは故国へ帰ろうおれたちは同じ仲間のものだお前を助けるのは俺俺を助けるのはお前だおれたちは故国へ帰ろうこの北満の凍土の上におれとお前の血は流れて凍るおお赤い血真紅のおれたちの血の氷柱おれたちは千里のこなたに凍土を噛む故国はおれたちをバンザイと見... |
初出 | 「プロレタリア文学」1932(昭和7)年2月号 |
底本 | 日本プロレタリア文学集・39 プロレタリア詩集(二) |
表記 | 新字新仮名 |
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