ブンゴウサーチ

凍土を噛む

今野大力

『凍土を噛む』は青空文庫で公開されている今野大力の短編作品。615文字で、おおよそ5分以内で読むことができます。
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5分以内
615文字
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土に噛りついても故国は遠い 負いつ 負われつ おれもおまえも負傷した兵士 おまえが先か おれが先か おれもおまえも知らない おれたちは故国へ帰ろう おれたちは同じ仲間のものだ お前を助けるのは俺 俺を助けるのはお前だ おれたちは故国へ帰ろう この北満の凍土の上に おれとお前の血は流れて凍る おお赤い血 真紅のおれたちの血の氷柱 おれたちは千里のこなたに凍土を噛む 故国はおれたちをバンザイと見送り

初出「プロレタリア文学」1932(昭和7)年2月号
底本日本プロレタリア文学集・39 プロレタリア詩集(二)
表記
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