ブンゴウサーチ

屈辱――市電の一労働者に代って――

今野大力

『屈辱』は青空文庫で公開されている今野大力の短編作品。803文字で、おおよそ5分以内で読むことができます。
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5分以内
803文字
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書出

この一本のレール この一本のリベット この一本の枕木 この掘割、この盛り土 このコンクリート その上を平穏に走って行く機関車 機関車は一つの鋲から 一つのネジ 一つの管から、一つの安全弁 その機関車に焚く一塊の石炭までも 何から何まで、ピンからキリまで おお これが誰の仕事の成果であるか すべてはタコだらけの手のひらでなで 俺たちの仲間の労働がつくった 機関車はレールを辷る 機関車は今運転されて

初出「赤い銃火」詩・パンフレット第一輯、日本プロレタリア作家同盟出版部、1932(昭和7)年4月20日
底本日本プロレタリア文学集・39 プロレタリア詩集(二)
表記
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