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冬の山

木暮理太郎

『冬の山』は青空文庫で公開されている木暮理太郎の短編作品。3,928文字で、おおよそ10分以内で読むことができます。
文字数
10分以内
3,928文字
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書出

都大路に木枯が音ずれて、街路樹の梢が日に増しあらわになりまさる頃になると、濁りがちな空の色も流石に冴えて、武蔵野をめぐる山々の姿が、市中からも鮮に望まれる日が多くなる。

初出「旅」1926(大正15)年1月
底本山の憶い出 下  
表記
新字新仮名
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