ブンゴウサーチ

棺の後ろから

三好十郎

『棺の後ろから』は青空文庫で公開されている三好十郎の短編作品。2,896文字で、おおよそ10分以内で読むことができます。
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10分以内
2,896文字
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書出

爺さん、立上れ!お前はそっちを担いでくれ、俺はこっちを担ぐ泣くな、爺さん、これがどうしたと言うんだ?死んだんだ、死んだだけだそして死ぬと言う事は死ぬことだ――「お粥でいいから、ねえ、食べさして」と彼奴が言った時に、お粥はおろか、のりも無かったことだ。

初出「戦旗」1928(昭和3)年7月号
底本日本プロレタリア文学集・38 プロレタリア詩集(一)
表記
新字新仮名
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