捨吉
三好十郎
『捨吉』は青空文庫で公開されている三好十郎の中編作品。12,780文字で、おおよそ60分以内で読むことができます。
文字数 | 60分以内 12,780文字 |
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書き出し書出 | 星はない風もたえた人ごえも消えたこの驛を出た列車がすでに山の向うで溜息を吐く白いフォームに[#「フォームに」は底本では「フオームに」]おれとおれの影と驛長と驛長の影とそれだけがあつた見はるかす高原はまだ宵なのにシンシンと太古からのように暗いその中で秋草がハッカの匂いをさせて寢ていた海拔三千尺の氣壓の輕さがおれの肺から空氣をう... |
初出 | 「放送文化」日本放送協會、1958(昭和33)年5月号 |
底本 | 三好十郎の仕事 第三巻 |
表記 | 旧字新仮名 |
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