曲亭馬琴
邦枝完二
『曲亭馬琴』は青空文庫で公開されている邦枝完二の中編作品。12,938文字で、おおよそ60分以内で読むことができます。
文字数 | 60分以内 12,938文字 |
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書き出し書出 | きのう一日、江戸中のあらゆる雑音を掻き消していた近年稀れな大雪が、東叡山の九つの鐘を別れに止んで行った、その明けの日の七草の朝は、風もなく、空はびいどろ鏡のように澄んで、正月とは思われない暖かさが、万年青の鉢の土にまで吸い込まれていた。 |
初出 | |
底本 | 昭和のエンタテインメント50篇(上) |
表記 | 新字新仮名 |
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