硯友社の沿革
尾崎紅葉
『硯友社の沿革』は青空文庫で公開されている尾崎紅葉の短編作品。11,520文字で、おおよそ30分以内で読むことができます。
文字数 | 30分以内 11,520文字 |
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書き出し書出 | 夙(かね)て硯友社の年代記を作つて見やうと云(い)ふ考を有つて居るのでありますが、書いた物は散佚して了ふし、或(あるひ)は記憶から消え去つて了つた事実などが多い為に、迚(とて)も自分一人で筆を執るのでは、十分な事を書く訳には行かんのでありますから、其(そ)の当時往来して居つた人達に問合せて、各方面から事実を挙げなければ、沿革と云(い)ふべき者を書く事は出来ません、其(これ)に就て不便な事は、其昔朝夕に往来して文章を見せ合つた仲間の大半は、始から文章を以て身を立る志の人でなかつたから... |
初出 | 「新小説 第6年第1巻」1901(明治34)年1月1日 |
底本 | 明治の文学 第6巻 尾崎紅葉 |
表記 | 新字旧仮名 |
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