上方者の啖呵
村上浪六
『上方者の啖呵』は青空文庫で公開されている村上浪六の短編作品。899文字で、おおよそ5分以内で読むことができます。
文字数 | 5分以内 899文字 |
人気 | 0PV |
書き出し書出 | おツと大将、そこぢやて、江戸ツ子はンの間違ひ、いつも其処ぢや、いかにも上方もンは銭勘定が高い、高いがな、そりや日用の生活費か、但し商売上の算盤づくで、てンから帳面に上せて遊びと来たら、はゝゝゝ失礼ぢやが、迚(とて)も東京の人の真似の出来るこツちやない、全体この東京で気が大きいとか、金放れがどうとかいふのは、まづ五円ぐらゐから十円位までの事、お気の毒やが少し手荒いところで、精々二三十円から、六十円、もう百円となれば江戸ツ子はン、ちと困るなア、はゝゝゝよし一夜に二百円ぐらゐ使ふ人もあるやろ、... |
初出 | |
底本 | 日本随筆紀行第一七巻 大阪|和歌山 声はずむ水の都 |
表記 | 新字旧仮名 |
※「人気」は青空文庫の過去10年分のアクセスランキングを集計した累計アクセス数から算出しています。