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日比谷のベンチで

萩原恭次郎

『日比谷のベンチで』は青空文庫で公開されている萩原恭次郎の短編作品。92文字で、おおよそ5分以内で読むことができます。
文字数
5分以内
92文字
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書出

日比谷のベンチで 雪と愛が悲しいSの字を描いてゐる 青い魚がどこともなく泳いで 空に寒い街並みが映つてゐる 頭の中に恋人の欧文字があつた 棄てゝある蜜柑の皮は自らを嘲笑ふ赤い舌である!

初出
底本日本の詩歌 26 近代詩集
表記
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