離れてゆく秋
萩原恭次郎
『離れてゆく秋』は青空文庫で公開されている萩原恭次郎の短編作品。182文字で、おおよそ5分以内で読むことができます。
| 文字数 | 5分以内 182文字 |
| 人気 | 0PV |
| 書き出し書出 | 鴎はシグナルのやうに飛び交ふ! 海底に私は濡れた火薬として沈む! 赤いマストは折れてドテツ腹を突き通してゐる! 君の心臓には黒い無為の切手が刷つてある! 錨の上らない程の海の憂愁は 幾匹もの魚を胸に泳がせる! 寒流である――――――――● ● ● 鋏で切られてゐる空だ! 握手にのみ充満と爆発はひそむ! すでに秋は海底から熱情に錆びをあたへる! 「さようなら!」 |
| 初出 | |
| 底本 | 日本の詩歌 26 近代詩集 |
| 表記 |
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