愛は終了され
萩原恭次郎
『愛は終了され』は青空文庫で公開されている萩原恭次郎の短編作品。216文字で、おおよそ5分以内で読むことができます。
| 文字数 | 5分以内 216文字 |
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| 書き出し書出 | 母の胸には 無数の血さへにじむ爪の跡! あるひは赤き打撲の傷の跡! 投石された傷の跡! 歯に噛まれたる傷の跡! あゝそれら痛々しい赤き傷は みな愛児達の生存のための傷である! 忘れられぬ乳房はもはや吸ふべきものでない 転居の後の如く荒れすたれ あゝ 愛はすでに終了されたのだ! さるを今 ふたゝび母の胸を蹴る! 新らしき世紀の恋人のため! 新らしき世界に青年たるため! あゝ われ等は古き父の遺跡 |
| 初出 | |
| 底本 | 日本の詩歌 26 近代詩集 |
| 表記 |
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